「阿弥陀法」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:18時点における最新版
あみだぼう/阿弥陀法
阿弥陀仏を本尊として供養する密教の修法の一つ。愛敬、鉤召、滅罪、息災のために修するとされる。その次第等については不空訳『無量寿如来観行供養儀軌』が代表的なものの一つとされ、そこでは順次、諸真言を誦しさまざまな印契を結ぶことが指示されるが、目指すところは極楽往生である。ただし、その極楽は行者の定中においてこの三千大千世界が変じたものであり、指方立相を旨とする浄土宗の極楽観とは大いに異なる。また法然は『一百四十五箇条問答』などにおいて「真言の阿弥陀の供養法」に関して、浄土宗と真言宗における阿弥陀仏観の相違を指摘する(聖典四・四七四/昭法全六六八)。
【執筆者:袖山榮輝】