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阿弥陀法

提供: 新纂浄土宗大辞典

あみだぼう/阿弥陀法

阿弥陀仏本尊として供養する密教修法の一つ。愛敬、鉤召こうしょう滅罪、息災のために修するとされる。その次第等については不空訳『無量寿如来観行供養儀軌』が代表的なものの一つとされ、そこでは順次、諸真言を誦しさまざまな印契いんげいを結ぶことが指示されるが、目指すところは極楽往生である。ただし、その極楽行者定中じょうちゅうにおいてこの三千大千世界が変じたものであり、指方立相を旨とする浄土宗極楽観とは大いに異なる。また法然は『一百四十五箇条問答』などにおいて「真言の阿弥陀供養法」に関して、浄土宗真言宗における阿弥陀仏観の相違を指摘する(聖典四・四七四/昭法全六六八)。


【執筆者:袖山榮輝】