めつざい/滅罪
迷いの世界に生死輪廻する原因となる罪悪を除滅すること。除罪とも言う。そのための方法として、称名・観仏・礼拝・懺悔・陀羅尼などが挙げられる。『観経』では「この地を観ずる者は、八十億劫の生死の罪を除き」(聖典一・二九四/浄全一・四〇)、「仏名を称するが故に、念念の中において、八十億劫の生死の罪を除く」(聖典一・三一二/浄全一・五〇)と、それぞれ観仏や称名による滅罪を説いている。この滅罪の作法、とくに懺悔の作法を儀式化したものが、悔過会や懺法という儀式である。
【参照項目】➡念仏滅罪、懺悔滅罪、懺法、悔過、懺悔、念仏と懺悔
【執筆者:曽和義宏】