「仏具」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ぶつぐ/仏具
仏前を荘厳する荘厳具と法会で扱う供養具などの道具類の総称。仏具は、仏の世界を具体的に表現するために経典等に基づいて成立し、継承されてきた。その種類は非常に多く、荘厳具と供養具に大別できる。荘厳具は、華麗に飾り尊崇の心を表す道具であり、須弥壇・厨子・宮殿・斗帳・華鬘・打敷・天蓋・幢幡などがある。供養具は、香・花・灯明・飯食を三宝に供える道具であり、香炉・華瓶・燭台・灯籠・仏飯器・霊膳・三方・供物台などがある。このほか、梵音具(犍稚物)、僧具(法服類と執持物)、道場具(経机など)がある。これらは広い意味で仏具と称することができる。
【参考】『正倉院宝物にみる 仏具・儀式具』(紫紅社、一九九三)
【執筆者:池田智光】