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仏具

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぶつぐ/仏具

仏前を荘厳しょうごんする荘厳具法会で扱う供養具などの道具類の総称。仏具は、仏の世界を具体的に表現するために経典等に基づいて成立し、継承されてきた。その種類は非常に多く、荘厳具供養具に大別できる。荘厳具は、華麗に飾り尊崇の心を表す道具であり、須弥壇しゅみだん厨子ずし宮殿くうでん斗帳とちょう華鬘けまん打敷うちしき天蓋てんがい幢幡どうばんなどがある。供養具は、香・花・灯明・飯食を三宝に供える道具であり、香炉華瓶・燭台・灯籠仏飯器・霊膳三方供物台などがある。このほか、梵音具(犍稚物かんちぶつ)、僧具(法服類と執持物)、道場具(経机など)がある。これらは広い意味で仏具と称することができる。


【参考】『正倉院宝物にみる 仏具・儀式具』(紫紅社、一九九三)


【執筆者:池田智光】