荘厳具
提供: 新纂浄土宗大辞典
しょうごんぐ/荘厳具
堂内を荘厳する仏具。本堂は浄土の荘厳を具現化したもので、その浄土の依正二報を堂内に具現化した仏具。仏身仏土を飾る荘厳を示すために仏像・仏堂・仏壇など堂内を厳飾するのに用いる諸種仏具の総称をいう。例えば堂内の天蓋・須弥壇・厨子・宮殿・幢幡・瓔珞・華鬘・打敷など堂内荘厳する什具はすべて荘厳具である。『観経』にもとづく浄土変相図には、荘厳具が画かれている。欽明天皇一三年(五五二)、百済の聖明王は、釈迦の金剛像一軀と経論・幡蓋を上表文とともに献じたが、これが荘厳具の初見である。また仏具は荘厳具・供養具・法具・僧具・梵音具などに区分できる。
【参照項目】➡荘厳
【執筆者:福西賢雄】