仏道修行のための仏具をいう。僧侶が身につけたり持参したりするもの。三衣一鉢さんねいっぱつ、六物ろくもつなどの必需品をいう。また、広く僧侶の所持品をいう。密教では修法に用いる鈷こなどの法具をいう。転じて、一般の器具をもいう。『翼賛』四五には、「道具とは、今時世出世の具に通じていえども、本は仏具を云うなり」(浄全一六・六三三下)とある。
【参照項目】➡三衣一鉢、六物、十八物
【執筆者:西城宗隆】