供え物、花・香などの供物、香炉などの供養の道具をもいう。一般にいうところの供養物の意であるが、百味五菓の供物から香華灯燭こうげとうしょくの荘厳具、経供養の法楽等に至るまでを含めた広い意味での献供を指す。献花・献香・献水・献供の四事供養をはじめ、六波羅蜜になぞらえた六種供具、時には伝供でんぐ等の作法を伴う十種供養等も、供具の中に含まれる。「盂蘭盆会」の表白に、「尽乾じんけん経味の供具を捧ぐ」とある。
【参照項目】➡四事供養、十種供養、五種供養
【執筆者:清水秀浩】