江戸時代の寺格の一つ。住職が永代紫衣を着用することを許可された寺院のこと。知恩院をはじめとする四箇本山や檀林の一部、あるいは徳川氏と関係の深い寺院や由緒寺院などである。檀林では増上寺・飯沼弘経寺・小石川伝通院・鎌倉光明寺・瓜連うりづら常福寺・太田大光院・深川霊巌寺の七箇寺。由緒寺院では筑後善導寺・讃岐法然寺・堺大阿弥陀経寺(旭蓮社)・河内来迎寺など。徳川氏関係寺院では松平高月院・岡崎大樹寺・岩津信光明寺・能見松応寺・駿府宝台院などが挙げられる。
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【参照項目】➡紫衣、寺格等級
【執筆者:𠮷水成正】