故人の命日にあたる毎月の忌日、またその日に行う追善供養の法要のこと。年忌、祥月命日に対して、月忌という。また月忌法要を月忌参りとも称する。新亡の中陰七七日中の初めての月忌をとくに初月忌という。月忌法要は日本でも古くから勤められており、『長秋記』一には、大治四年(一一二九)九月七日の白河院の月忌法要を伝えている。これによると御所において供物や仏像を用意して行われたことがわかる。あるいは『千載和歌集』哀傷歌の詞書には、月忌に墓所に参ったことが記されている。
【参照項目】➡命日、忌日、祥月命日、日牌・月牌
【執筆者:伊藤正芳】