須弥壇の上、または前に置く机のこと。須弥壇上に置いて供物等を給仕する上机うわづくえ(小前机・御手許机おてもとづくえ)と、須弥壇前に置いて五具足・常華等の荘厳具を備える大前机おおまえづくえとに分けられる。どちらも香華灯明が供される。大前机に常華・立華が活けられるのに対し、上机は日常の生花が飾られ飯食供養の茶湯器・段盛などと大前机より小さめの五具足が置かれている。また壮麗な彫刻のあるものは、儀式時においても打敷うちしきは用いなくてもよいとされる。
【参考】石上善應他監修『浄土宗荘厳全書』(四季社、一九九六)
【参照項目】➡上机
【執筆者:清水秀浩】