ごぐそく/五具足
香炉一口、華瓶一対、灯燭一対の五つを一組として仏前に据える供養具。須弥壇や前机などの上に香炉を中央に置き、その香炉の左右に灯燭、そして灯燭の外側に華瓶を対称に並置する。香炉、華瓶、灯燭一組の場合には三具足といい、中央に香炉、向かって右側に灯燭、左側に華瓶を配置する。前机は五具足、脇壇は三具足にされることが多い。また、音楽法要などで用いられる献香・献灯(一対)・献華(一対)の五具足もある。もともと大法要などの特別なときに五具足を用いてきたが、三具足より五具足の方が左右対称で見た目にも安定感があることから一般に流布した。
【参照項目】➡三具足、関通型
【執筆者:中山信隆】