うわづくえ/上机
須弥壇上に置く机。本堂の内陣に置く大前机に対して、須弥壇上に置くことから上卓、小前机ともいう。俗には御手許机・御手掛机ともいう。大前机と同様に上机に五具足を常備している寺院が多いが、大前机の常華に対して上机には生花を供え、段盛や高坏による供物、茶湯器や仏飯器を置くこともある。脇壇や仏壇にも上机を設けることもある。打敷を掛ける場合は、大前机より紋様を小柄にすることが多い。
【参考】宍戸栄雄『本堂の荘厳』(浄土宗近畿地方教化センター、一九七七)、同『浄土宗のお仏壇』(探究社、一九七九)
【参照項目】➡前机
【執筆者:清水秀浩】