じょうか/常華
木または金属などで作った蓮の立花。木花、木蓮華ともいう。立華用に木や金属で模し、清浄な花として尊ばれる蓮を金箔や彩色を施し極楽の荘厳に喩えたもの。大前机の上に荘厳具として用いられる。もとは華瓶に折々の花を挿すものであるが、蓮や生花は常時供えることができないために、常に飾り供えておける花とした。多くは、花の三様(蕾・開花・実)と葉の三様(巻葉・中開・全開)によって作られ、それぞれが過去・現在・未来を象徴し、常住不変の華という意味を表している。
【参照項目】➡献花
【執筆者:中村瑞貴】