法会に先立ち洒水の修法により堂内を清浄にする作法。加持された香水を四方に散じることにより災厄の侵入を退け障礙ないように結界けっかいする。本尊前において順三まで作法をし、次に東北の隅より順に東南、西南、西北の順に四隅を浄め、最後に本尊前で逆一作法をする。この間、声明師がいるときは「奉請四天王」の文を唱える。本尊が阿弥陀仏の場合は本尊を西とし、釈尊の場合は東として方位を決める(授戒会の正授戒などのとき)。それ以外の本尊では実方位にしたがい修法を行う。
【参照項目】➡四方洒水、順三逆一、奉請四天王文
【執筆者:八木千暁】