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「涅槃会」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年9月17日 (月) 10:09時点における最新版

ねはんえ/涅槃会

二月一五日の釈尊入滅日に修する報恩の法会。他宗派では常楽会とも称している。涅槃像を奉安し、または涅槃図を掲げて「遺教経」や「舎利礼文」などを読誦して法要が営まれる。涅槃会独自の奉請文(一心奉請いっしんぶじょう 沙羅林中しゃらりんちゅう 涅槃にゅうねはん 釈迦牟尼如来しゃかむににょらい 入道がんにゅうどうじょう 受我供養じゅがくよう)を三唱し、称讃しょうさん偈を唱え、敬礼偈・御回願し、南無釈迦牟尼仏と宝号を三唱する。増上寺では、椎尾弁匡撰の「涅槃講式」を修している。京都嵯峨清凉寺のものはお松明式として名高い。散杖ながさんじょうを手に涅槃図絵解きも広く行われるが、下供のあられを俗に「お釈迦様の花御供(鼻糞)」と呼び親しむところもある。


【参照項目】➡涅槃涅槃講式涅槃図


【執筆者:清水秀浩】