三宝滅尽
提供: 新纂浄土宗大辞典
さんぼうめつじん/三宝滅尽
正法、像法、末法の時代が過ぎ去り三宝が滅びること。この場合の三宝とは、仏宝が仏像や仏画、法宝が経典類、僧宝が菩薩や僧侶のことであり、「住持三宝」である。法然は『無量寿経』下の「当来の世、経道滅尽せんに、…それ、衆生あって、この経に値う者は、意の所願に随って、皆得度すべし」(聖典一・二八五/浄全一・三六)の文を『往生礼讃』の「万年に三宝滅すれども、この経、住すること百年ならん。その時、聞きて一念せんに、皆まさにかしこに生ずることを得べし」(浄全四・三六二下)によって「三宝滅尽の後の衆生、乃至一念に往生す」(『往生大要抄』聖典四・三一五/昭法全六一)と開示する。
【資料】『選択集』六
【執筆者:眞柄和人】