親鸞によって選定されたインド・中国・日本における浄土教の祖師。釈尊以来の他力念仏の伝統を支えた祖師を指す。七高僧ともいう。龍樹・世親(天親)・曇鸞・道綽・善導・源信・法然の七人。親鸞『教行信証』行巻の巻末「正信念仏偈」、『浄土文類聚鈔』の「念仏正信偈」、『浄土高僧和讃』に歎徳の讃が表される。真宗においては連座した七祖の絵像を脇壇に安置し、帰依礼拝する。
【参考】石田瑞麿『親鸞思想と七高僧』(大蔵出版、二〇〇一)
【参照項目】➡七高僧
【執筆者:能島覚】