ものごとを始めた師。一宗または一派を開いた僧のこと。開祖・元祖・宗祖・派祖等ともいう。浄土宗においては、聖光は『選択集』等の法然の遺文を「祖師の珠玉」(『徹選択集』聖典三・二八八/浄全七・九七上)とし、三祖良忠は法然の言葉を示す場合「祖師曰く」(『決疑鈔』浄全七・二二五下)としており、元祖、宗祖等と共に法然の呼称に用いる。
【参考】石井教道「浄土祖師論」(『改訂増補 浄土の教義と其教団』富山房書店、一九七二)
【参照項目】➡元祖、宗祖
【執筆者:米澤実江子】