密教で、成仏や現世の利益など種々の目的のため、壇を築き、法具や供物をととのえ、本尊や曼荼羅の前で経典・儀軌の説に則って作法を修すること。「すほう」「ずほう」とも発音する。手に印を結び、口に真言・陀羅尼を唱え、心を仏の境地に集中する三密の行を基礎とする。修法の組織によって大法・秘法・普通法に分類される。また目的に応じて息災法・増益ぞうやく法・調伏ちょうぶく法の三種法があり、これに敬愛きょうあい法・鉤召こうしょう法を加え五種法とする。さらに延命法を加え六種法とよばれる場合もある。
【執筆者:舩田淳一】