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巌的

提供: 新纂浄土宗大辞典

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がんてき/巌的

一七世紀頃、生没年不明。号は松誉。万治三年(一六六〇)に得度。江戸本所霊山寺の中興。増上寺檀林で学び、廓瑩かくえいに師事。庶民の教化宗義の顕揚、著述につとめた。『三経明文等領解』の自序によると大坂生玉いくたま大善寺に住した。著書に『円光大師御忌記並十夜縁起』二巻、『聖徳太子伝要解』一〇巻、『浄土無縁引導集』六巻、『三経明文等領解』二巻、『廃悪修善録』三巻、『略論安楽浄土義詳解』二巻、『善導和尚臨終正念要決鼓吹』六巻、『浄土列祖伝』六巻、『仏説阿弥陀三昧海経等出所縁起』一巻等多数。


【参考】後小路薫「松誉巌的著述攷」(『大谷学報』六六—二、一九八六)、牧田諦亮「松誉巌的の疑経観」(『疑経研究』京都大学人文科学研究所、一九七六)、藤堂恭俊「略論安楽浄土義と安楽集の末疏について」(続浄六、解説)


【執筆者:田中芳道】