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霊山寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

れいざんじ/霊山寺

東京都墨田区横川。常在山二尊院。「りょうぜんじ」ともいう。東京教区№二四三。関東十八檀林の一。慶長六年(一六〇一)大超徳川家康の依頼によって駿河台に二万坪の土地を得て一寺を建立した。同一一年徳川秀忠室崇源院から五〇石の寄進、大奥からの寄進もあって、多くの学寮子院ができ檀林となった。これは開山大超の人柄と増上寺存応の好意によるもの。二世了学のとき湯島に移って堂宇を再興。三世天嶺のとき檀林は断絶。貞享五年(一六八八)四世廓瑩かくえいの代になって檀林に復帰したが、寺地が狭く、所化を収容できないため、幕府に申請、元禄二年(一六八九)約一万坪の境内を定めて現在地に移った。明治二年(一八六九)勅願所の綸旨を賜った。


【資料】『本所霊山寺志』


【参考】宇高良哲『関東浄土宗檀林古文書選』(東洋文化出版、一九八二)【図版】巻末付録


【参照項目】➡関東十八檀林


【執筆者:宇高良哲】