「浄土伝灯輯要」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じょうどでんとうしゅうよう/浄土伝灯輯要
三巻。『伝灯輯要』ともいう。宗教大学内の宗書保存会が大正七年(一九一八)—同一〇年に編纂発行。三巻書をはじめとする浄土宗の伝法書籍の集大成。上巻は源空『往生記』、聖光『末代念仏授手印』、良忠『領解末代念仏授手印抄』、聖冏『五重指南目録』『白旗式定』『初重和語口決之大事』、聖聡『三国正伝口授心伝集』『安心請決略抄』『初重指南目録集』『五重拾遺抄』『五重聞書』、酉仰『五重口伝鈔』『朱切紙十二通』、善悦『五重始末』、(不詳)『無題記』、寅載『浄土十念章』。中巻は顕了『両脈玄談』、(不詳)『古昔五重伝法軌則』、大玄『授日課法則』、貞把『総五重行儀式目』、巌宿『七巻書講録』。下巻は慶善『授手印請決』、了月『顕授手印請決邪正義』『破清濁』、愚底『授手印請決清濁』、定月『論註千百年眼』、寅載『面上傍人弁』、槃譚『面上傍人弁裏書』、(不詳)『傍人異論決』、観徹『総五重法式私記』、在禅『大五重選定略鈔』、隆円『吉水瀉瓶訣』『浄業信法訣』。末尾に解題を付すが、底本については厳密ではない。昭和五〇年(一九七五)九月、浄土宗出版事業協会が合冊して復刊。
【執筆者:野村恒道】