ざいぜん/在禅
元文四年(一七三九)—文政三年(一八二〇)三月二一日。宝蓮社薫誉香阿増界。増上寺五五世。生国は紀伊国。氏姓は不詳。増上寺学頭、江戸崎大念寺三九世、飯沼弘経寺五六世、鎌倉光明寺八〇世を経て、文化五年(一八〇八)増上寺五五世に就任。同八年二月江戸大火で山内僧房が類焼の際、幕府に類焼防止の火除地を申請、一万二千坪が寄進された。学僧として名高く、著書に『蓮門諸徳讃』などがある。同一〇年山下谷妙定院に隠居。
【資料】『鎌倉光明寺志』(浄全一九)
【参考】『大本山増上寺史・本文編』(大本山増上寺、一九九九)
【執筆者:中野真理子】