一巻。大玄撰。一八世紀の成立。念仏行者に対し、日々に称える日課念仏を授ける儀則を定めたもの。内容は、入道場、塗香ずこう・触香そっこうの後、①香偈・三宝礼、②三帰三竟、③懺悔、④発心、⑤請師、⑥正授法、⑦回向、⑧証明の八項に分かち、念仏一会、四弘誓願、三帰依礼で終わる。各項の下には、日課念仏を授ける者(授者)と授かる者(被授者)とが唱える文が付されている。
【所収】『伝灯輯要』中
【参照項目】➡大玄、日課誓約、日課念仏
【執筆者:原口弘之】