五重相伝や授戒会において、香象(象香炉)に香を焚き、道場の入り口に象の頭を向かって左側にして置いて、受者が総身を清浄にするため道場に入る際にこれを跨またいで身を薫じ浄める作法。下より立ちのぼる香煙に薫じ、心をも薫じ清める。触香する手前で塗香ずこうの作法をし、そのあと、男性は左足、女性は右足から象香炉を跨ぎ両足を薫じる。塗香と触香の間隔は歩行に差し支えない程度にする。
【参照項目】➡香象、塗香
【執筆者:池田智光】