一巻。好誉宝洲ほうじゅう撰。宝永七年(一七一〇)六月成立。本書は寅載の『面上傍人弁』に共感した宝洲が註解を加えて裏書と名付けたものである。古来の説では面上を別伝の異名、傍人を総伝の密号とするが、寅載の説を受けた宝洲もそれは誤りとし、面上を別伝・総伝の二義を含むものとし、別伝とは座傍の人に直接対面して十念を授与することだとしている。
【所収】『伝灯輯要』
【参照項目】➡面上傍人弁
【執筆者:石川達也】