「敬礼六位」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版
きょうらいろくい/敬礼六位
仏・法・僧・釈尊・観音菩薩・阿難を敬礼する偈文。「南無常住十方仏 南無常住十方法 南無常住十方僧 南無本師釈迦牟尼仏 南無大悲観世音菩薩 南無啓教阿難陀尊者」。常にまします仏・法・僧の三宝、施餓鬼の法を説かれた根本の師表である釈尊、無量威徳自在光明大聖妙力の真言を説示した観音菩薩、釈尊に施餓鬼法を要請した阿難に敬礼します、の意。施餓鬼会で「破地獄偈」の次に唱える。維那が一唱して、大衆が同音で二唱する。地域の慣例によっては、さまざまな方法で唱えることもあり、同音の各句で散華する場合もある。『声明集』(天和三年〔一六八三〕)の施餓鬼には阿難が略されている。『法要集』(明治四三年版)は、「一心奉請十方法界常住仏宝唯願降臨道場受我供養」などの六奉請とあり、現在増上寺で唱えている。
【参照項目】➡施餓鬼会
【執筆者:渡辺俊雄】