「鈴」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年9月17日 (月) 10:09時点における版
れい/鈴
1漢音「れい」と呼ぶものは、密教法具の一つ。鐘形の本体の上に柄をつけ、内部に「舌」をつけた法具。金剛鈴、鈴杵ともいう。柄の部分の形により五種の鈴がある。柄を手に持ち振り鳴らし、その音によって仏・菩薩を歓喜せしめるために用いる。浄土宗では、諸衆の誘引、句頭の合図、托鉢や行乞の警覚に用いられる。増上寺や鎌倉光明寺では、「六字詰念仏」で双盤・太鼓とともに用いられている。2唐音「りん」と呼ぶものは、仏壇で読経のときに鳴らす鉢形の小さい鳴り物をいう。密教では金鋺という。3訓「すず」は、堂や塔の屋根の縁に懸ける風鈴、金鐸をさす。
【執筆者:廣本榮康】