偈文などの冒頭の句、また維那などが発声する最初の句をいう。句頭を発声することを「句頭する」といい、転じてその発声する人をも指すようになった。この場合は「頭とう」ともいう。複数人で勤行や法要を勤める場合は、この句頭の発声に従い同音を付けるため、経文の速度や声の高低などを調えて統一する非常に重要な役である。主に維那がこの役を専任するが、大衆の中のものが礼讃・声明などを発声する場合もある。
【参照項目】➡維那
【執筆者:荒木信道】