僧侶が鉢を携えて町や村を歩き、人々に米などの食物を乞うこと。乞食こつじきとも称す。古代インドにおいて仏教やジャイナ教の修行者が行っていた修行法の一つで、後に宋代の中国で托鉢と称され日本に伝えられた。禅宗ではとくに重要な修行法とされる。禅宗以外の宗派でも、寒行や慈善事業の一環として行われることがある。
【参照項目】➡三衣一鉢、乞食
【執筆者:工藤美和子】