「南無不可思議光如来」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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なむふかしぎこうにょらい/南無不可思議光如来
「人知を越えた智慧の光明をそなえた阿弥陀如来に帰命し奉る」の意。阿弥陀仏の特に光明のすぐれていることを表す名号で、九字名号と言われる。曇鸞の『讃阿弥陀仏偈』に「南無不可思議光一心帰命稽首礼」(浄全一・二一七下)とあるのに由来し、親鸞においては『弥陀如来名号徳』(真聖全二・七三七/真宗聖典八二二)に、十二光仏のうちの難思光仏と無称光仏を合わせたものが不可思議光仏であると釈され、また『一念多念証文』などに、光明は智慧であり、光であり、かたちなきが故に不可思議光であると説かれる。真宗の仏壇には本尊の脇掛として掛けられる。
【参照項目】➡名号一
【執筆者:市川定敬】