仏の教えを信じて、すべてを仏に任せること。Ⓢnamas。南無、帰依、帰敬と同義語。善導の『観経疏』玄義分に「南無と言うは即ち是れ帰命、亦是れ発願回向の義なり」(聖典二・一六四/浄全二・一〇上~下)といって、称名念仏には願いの心を起こし回向する義が含まれていることを表している。したがって南無阿弥陀仏の念仏の中には、行とともに願がそなわっていることを意味している。
【参照項目】➡南無、帰依
【執筆者:小林尚英】