「六部往生経」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版
ろくぶおうじょうきょう/六部往生経
善導が『観念法門』「五種増上縁義」に挙げた浄土往生の教えを説く六部の経典(浄全四・二二七上~下/正蔵四七・二四下)。①『無量寿経』②『十六観経』(『観経』)③『四紙阿弥陀経』(『阿弥陀経』)④『般舟三昧経』⑤『十往生経』⑥『浄土三昧経』(『浄度三昧経』)。善導はこの六部の経典によって、念仏によって往生を願うものが現当二世にうける利益、すなわち五種増上縁(滅罪・護念・見仏・摂生・証生)を説いている。ちなみに道綽は『安楽集』第八大門において、『無量寿経』『観経』『阿弥陀経』『随願往生経』『平等覚経』『十往生経』の六経典を列挙する(浄全一・七〇四下/正蔵四七・一九上)。
【執筆者:工藤量導】