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提供: 新纂浄土宗大辞典

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2018年9月17日 (月) 01:17時点における最新版

こうざ/高座

法要のときに導師が座る高い牀座しょうざ導師誦経称名などを修す座として、また説法説戒するときに用いる。正方形の箱型(上下のかまちの間につかを立て羽目板に格狭間こうざまを入れたもの)が多い。その上に高麗縁こうらいべり繧繝縁うんげんべりの半畳を敷く。釈尊成道金剛宝座をかたどったものといい、これを獅子座ともいう。前方には前卓まえじょくを、左右両側には脇卓わきじょくを配列する。右脇卓には磬架けいかを置き、左脇卓には払子ほっす等を置く。高座の手前には半畳ほどの正方形の薄縁(四方と四隅に紋縁がつく)を置く。これを浄土宗では礼盤といい、その上で礼拝をする。高座では上・中品礼をしない。日常勤行式では、正宗分登高座をする。法要などのときは本尊正面に向かって設けているが、結婚式得度式・伝法道場のときには高座を受者に向かって設ける。高座説教するときに布教師が座る高い座。前机礼盤・登壇からなり、礼盤の登るところにアーチ状のものがある。論義台・かい高座ともいう。論義のときの講師こうじ読師どくしの座。仏から見て左方に読師、右方に講師相対して座る。京都大原勝林院にあるように一対で、仏前の左右に向かい合わせて設ける。天台宗では八講壇と称して、論義法要説法に用いられている。


【参照項目】➡礼盤高座説教


【執筆者:太田正敬】


高座▢1