せっかい/説戒
戒を説くこと。あるいは布薩(ⓈupoṣadhaⓈpoṣadhaⓅuposatha)のことで、十五日説戒といわれるように半月ごとに集まり戒律の条文を説き懺悔することをいう。その方法儀式を布薩犍度といい、『四分律』ではこれを説戒犍度という。また、この条文を読誦する者を説戒師という。『四十八巻伝』七、一三では法然の上西門院に対しての説戒、清水寺での説戒が説かれている。現在浄土宗では授戒会の儀式と法然院の広布薩会、そして半月布薩式で説戒が行われる。
【資料】『四分律行事鈔』(正蔵四〇・三四中)
【参照項目】➡布薩
【執筆者:大澤亮我】