こうざせっきょう/高座説教
高座に登って行う説教のこと。礼盤上着座から蹲踞の形にて如意を高座上に横置きし、説相袱紗を前卓の説相箱におさめ、如意を前方に押し進めた後、袈裟等のさばきをして左膝を立てて高座縁にかけ、次に右膝から高座上に登り、左右膝を進めて正座を整え、先ほどの如意を前卓へ縦置きして威儀を整えて、開説相、十念、説教へと入る。下高座も同様の作法となる。こうした作法からも高座説教は身口意三業による格調の高い説教となる。椅子や演台での説教が多く普及する中、総本山知恩院では極寒の冬季期間をのぞいて、毎日、高座説教が行われている。
【参照項目】➡高座、説教、説相袱紗、登下高座法
【執筆者:慶野匡文】