経歴
提供: 新纂浄土宗大辞典
きょうれき/経歴
元文五年(一七四〇)—文化七年(一八一〇)一一月一〇日。方蓮社十誉。一八歳で小金東漸寺の祐歴に師事して得度。増上寺に入り長泉院の徳門普寂の講席で聴くこと千回に及ぶ。祐歴に従い三河大樹寺に移り住職を補佐して宗義を研究し、『頌義』を一八遍にわたり披閲。その後京都に出向き深草堪好より性相を学び、さらに禅、密教、天台や華厳なども学んだ。京都の聖光寺において講義をし、その後大阪で廃寺を再建してさらに講義を続けた。細川氏の請いにより熊本往生院に移り、その二年後病のため大阪に戻り七一歳で寂した。著書に『識知浄土論私記』『華厳経玄記玄談』『遊心法界記講解』など多数ある。
【資料】『略伝集』(浄全一八)
【執筆者:田中芳道】