東京都目黒区中目黒。高峰山大玄寺。東京教区№三八一。関東には珍しい律院の一つ。宝暦年間(一七五一—一七六四)大玄の開山。江戸の北川祐善が大玄に帰依し、多摩郡成木村(東京都青梅市)の長泉院を今の地に移し、大玄の弟子千如を開基とした。当初より普寂などを招請して住まわせたが、のち敬首きょうじゅが住んだときから律院となる。本尊は円仁作の阿弥陀如来と伝えるが、その他寺宝に数多くの古文書など現存。
【資料】『三縁山故大僧正大玄大和尚行状』、『新編武蔵風土記稿』
【執筆者:宇高良哲】