じょうごん/浄厳
—文久元年(一八六一)四月一〇日。得蓮社荘誉一心専阿天琳。知恩院七二世。生年・生地・師籍不明。増上寺学寮主、江戸崎大念寺三七世、瓜連常福寺六五世、鎌倉光明寺九三世を経て、安政五年(一八五八)八月四日台命により知恩院に転昇、同年一二月三日大僧正に任ぜられる。万延元年(一八六〇)尊秀法親王の戒師をつとめる。同二年正月、法然上人の六五〇回の御忌を厳修するにあたり、孝明天皇より「慈教大師」の諡号を賜り、勅会を執行した。
【資料】『華頂誌要』(浄全一九)、『闡教斉縁起』三、『知恩院史』(知恩院、一九三七)
【執筆者:伊藤弘道】