操作

切紙

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:22時点における192.168.11.48 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

きりがみ/切紙

小さく切った紙に口伝したためた文書。『切紙相伝聞書』一には、「切紙とは紙を切って口伝を書き秘蔵する心なり」とある。口伝による誤りをなくすために切紙に認めて、書伝として師匠が特定の弟子に伝授したものをいう。これを切紙相承ともいう。聖冏の『教相十八通』はこの切紙を集成文献化した代表的なものである。これ以後、伝法のときにはこの切紙の様式が用いられるようになった。潮吞ちょうどん切紙おお切紙ともいい、この切紙による伝法潮吞切紙伝法という。


【参考】越智専明『浄土宗伝法沿革』(増上寺、一九六七)


【参照項目】➡潮吞


【執筆者:西城宗隆】