犍稚法
提供: 新纂浄土宗大辞典
かんちほう/犍稚法
法鼓・大鏧等の犍稚物を打ち鳴らす法(きまり)のこと。単なる告時のための打ち方とは異なる意義と作法がある。法会を勤めるに際しての作相と、法要中の威儀・音声の調和のため、また諸仏・菩薩等の道場への来臨を奉請するなどの意義があり、具体的には集合の合図、大衆の威儀・進退の指示、維那等による偈文等の句頭、誦経の拍子をとる、音声・旋律の調和を図る、などである。威儀法と音声法はこの犍稚法によって整うものであるから、間の取り方などの習得のために常に研鑽すべきである。『法要集』にはそれぞれの犍稚物に対しての打ち方が解説されている。
【参考】『法要集』
【参照項目】➡犍稚
【執筆者:西城宗隆】