盆供儀
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:33時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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ぼんくぎ/盆供儀
盂蘭盆供養の儀軌。その法要の次第を示したもの。盂蘭盆の法要自体を示す場合には盆供、盂蘭盆供という。盆供儀は元照が編纂した『蘭盆献供儀』(続蔵七四)を基本とする。元照が孤山智円(九七六—一〇二二)の『蘭盆礼讃文』等を基にして儀軌として編纂したもので、盂蘭盆法要の基本となる書である。日本においては黄檗宗の戒山慧堅(一六四九—一七〇四)が元禄二年(一六八九)『盂蘭盆献供儀幷縁起』を出版。浄土宗では必夢が同一一年に『諸回向宝鑑』一に「盆供儀」(抄本)を記載し、宝洲は享保一九年(一七三四)『浄業課誦付録』の「盂蘭盆献供儀略」(抄本)で「広くは霊芝(元照)の盆供儀の如し」(一五オ)と示した。現在の浄土宗の盂蘭盆会はこの「盂蘭盆献供儀略」に基づいて行われる。
【資料】『縁山蘭盆献供行儀』文久三年(一八六三)
【執筆者:大澤亮我】