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烏枢沙摩明王

提供: 新纂浄土宗大辞典

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うすさまみょうおう/烏枢沙摩明王

火光三昧によって一切の不浄を焼き尽くすとされる明王。ⓈUcchuṣmaの音写。他に烏蒭沙摩、烏枢瑟摩とも音写し、穢跡、穢積、不浄潔と意訳する。台密では五大明王のうち北方金剛夜叉の代わりに用いられる。不浄を浄化する功徳があるとされることから便所の守護神とされた。烏枢沙摩変成男子法はこの明王に男子の出生を祈願する法で、平安時代以降、台密で多く修された。なお浄土宗では「烏枢沙摩明王解穢神呪げえしんじゅ」を放生会ほうじょうえに用いる(『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』上)。経典儀軌に不空訳『大威怒烏芻渋麼儀軌経』、阿質達霰訳『大威力烏枢瑟摩明王経』(共に正蔵二一)などがある。


【参照項目】➡烏枢沙摩明王解穢神呪


【執筆者:齊藤舜健】