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烏枢沙摩明王解穢神呪

提供: 新纂浄土宗大辞典

うすさまみょうおうげえしんじゅ/烏枢沙摩明王解穢神呪

烏枢沙摩明王真言放生会ほうじょうえで唱える真言。「解穢真言」ともいう。出典は『陀羅尼集経』九、烏枢沙摩明王解穢法印第一七(正蔵一八・八六三中)である。「シュリマリママリ マリシュシュリ ソワカ」(『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』上・三〇ウ)。これに「幸福をよく守護される方よ、ソワカ」の訳例がある。放生会は『放生慈済羯磨儀軌じさいかつまぎき』に則って、外陣正面に放生する魚鳥等を置き、その左側に烏枢沙摩明王を安奉して修する。その「第一水を呪して解穢す」の式で、出僧しゅっそうの第一者(出僧一)が告諭こくゆしてから唱える真言導師はその間に外陣へ赴き、烏枢沙摩明王の前で洒水作法をし、放生する生類に向かって散洒さんしゃして、放生した生類の心を洗って法器にする作法を行う。


【参照項目】➡放生会烏枢沙摩明王


【執筆者:西城宗隆】