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存統

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ぞんとう/存統

天明二年(一七八二)—天保三年(一八三二)七月一一日。輪蓮社転誉覚阿あざなは十故。はじめいみなは専法といった。仏教天文学者。但馬国大月村に生まれ、俗姓は小山氏。同国円竜寺の念誉に師事した後、深川霊巌寺掛錫かしゃくして秀存より両脈を授かった。文化六年(一八〇九)、同寺の学寮円通窟(現・円通寺)を預かり、ついで霊巌寺学頭職に昇る。円通の梵暦運動に賛同し、『世界大相図』『閻浮提日宮図』『天竺輿地図』などを作成、また『霊巌上人伝記』四巻を校訂している。天保元年(一八三〇)、三河国松応寺二六世となる。世寿五一歳。


【資料】『存統上人略伝』(『岡崎市史』七)、『略伝集』(浄全一八)


【参考】室賀信夫・海野一隆「江戸時代後期における仏教系世界図」(『地理学史研究』二、柳原書店、一九六二)、後藤真康「存統上人作『世界大相図三幅対』」(『浄土』五四、一九八八)


【執筆者:加藤弘孝】