仏法に則って営む行事。特に先亡の追善供養のために行う法要。葬儀式の執行日以後に行われる七七日忌などの中陰法要から年回法要などの仏事をいう。追善法要は法要儀式そのものをいうのに対して、法事は追善法要をしてから後席の会食までを含めて称することがある。『徳川秀忠署判浄土宗法度』には、平僧分の中、声明・法事の役儀は同臘の中の上座にすべきことを記している(『増上寺史料集』一、九三)。『御五方様御新葬・御年回御法事記並日鑑抜書』には、台徳院・清揚院などの年回法要を法事と称し、葬儀と法事を区分している(増上寺古記録・御霊屋・霊一一)。
【参照項目】➡法要、追善法要
【執筆者:西城宗隆】