胎内納入物
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:28時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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たいないのうにゅうぶつ/胎内納入物
仏像の胎内に納められた物品の総称。像内納入品ともいう。仏に結縁するという意識に基づくものも多いが、五穀豊穣などを祈願したと考えられる種籾などもある。具体的には金銅仏・舎利・造立願文・写経・結縁交名・鏡・古銭などがある。仏像の胎内を聖なる空間とみなし、仏性のシンボルというべき心月輪を納入していることもある。清凉寺本尊釈迦如来立像(国宝)では布製の五臓六腑が納入されており、仏像を生きた存在と観念していた。古いものが損傷し、これを新たに復興した像の場合、もとの仏像の断片などが納められていることもある。
【参照項目】➡胎内仏、源智上人造立阿弥陀如来立像像内納入品
【執筆者:近藤謙】