「二種清浄」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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にしゅしょうじょう/二種清浄
世親の『往生論』に説かれる、極楽浄土を荘厳する器世間清浄と衆生世間清浄のこと。器世間清浄とは、極楽浄土の依報荘厳のことであり、国土の十七句を指す。衆生世間清浄とは、極楽浄土の正報荘厳のことであり、仏の八句荘厳と菩薩の四句荘厳との十二句を指す。合わせて二十九句荘厳がある。この二種清浄は一法句の中に含まれており、曇鸞は『往生論註』下において「衆生は別報の体なり。国土は共報の用なり。体用一ならず」(浄全一・二五一上)と述べ、衆生は別々の果報を受けた身体であり、国土はすべてのものが共有するはたらきであるから、二つは同一ではないとしている。
【参照項目】➡三種二十九句荘厳功徳
【執筆者:後藤史孝】