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「歎仏偈」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

たんぶつげ/歎仏偈

仏を讃歎する偈文。「如来色身にょらいみょうしきしん 世間無与等せけんむよとう 無比不思議むびふしぎ 是故今敬礼ぜここんきょうらい 如来無尽にょらいしきむじん 智慧亦復然ちえやくぶねん 一切法常住いっさいほうじょうじゅう 是故我帰依ぜこがきえ」。出典は、『勝鬘師子吼一乗方便広経』(正蔵一二・二一七上)。「み仏の妙なるお姿に等しきものは、この世に何一つとしてございません。くらべるべきものなど何もなく、もはや思いもよりません。私は今こそ、敬い礼拝します。み仏のお姿も智慧も変わりゆくことがありません。み仏にお示しいただいた真理は永遠です。私は今こそ、み仏に帰依いたします」との意。日常勤行式では、序分に配され、香偈三宝礼四奉請三奉請)・歎仏偈懺悔偈次第する。中品礼を用いる。施餓鬼会葬儀式作梵さぼんの代用偈文として用いる(「広開偈」で代用されることもある)。古来「釈迦歎仏偈」として唱えられていたが、浄土宗では阿弥陀仏讃歎するものとする。


【執筆者:福西賢雄】