「歎仏偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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たんぶつげ/歎仏偈
仏を讃歎する偈文。「如来妙色身 世間無与等 無比不思議 是故今敬礼 如来色無尽 智慧亦復然 一切法常住 是故我帰依」。出典は、『勝鬘師子吼一乗大方便広経』(正蔵一二・二一七上)。「み仏の妙なるお姿に等しきものは、この世に何一つとしてございません。くらべるべきものなど何もなく、もはや思いもよりません。私は今こそ、敬い礼拝します。み仏のお姿も智慧も変わりゆくことがありません。み仏にお示しいただいた真理は永遠です。私は今こそ、み仏に帰依いたします」との意。日常勤行式では、序分に配され、香偈・三宝礼・四奉請(三奉請)・歎仏偈・懺悔偈と次第する。中品礼を用いる。施餓鬼会と葬儀式の作梵の代用偈文として用いる(「広開偈」で代用されることもある)。古来「釈迦歎仏偈」として唱えられていたが、浄土宗では阿弥陀仏を讃歎するものとする。
【執筆者:福西賢雄】